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小学校のプログラミング教育で、子どもたちの創造性を育む

挑戦

    ソニーの“ものづくり”への想いがつまったIoTブロック「MESH」

    「MESH」は、身近なものとセンサーやスイッチなどを組み合わせ、プログラミングすることでさまざまなアイデアを形にできるIoTブロックです。タブレットなどにインストールした「MESH」専用アプリで直感的にプログラムが作れるので、専門知識がなくても簡単に使いこなせます。2020年から小学校で必修化されるプログラミング教育のツールとして、今、先生方の注目を集めている「MESH」。その誕生ストーリーと、商品に込められた想いをご紹介します。

    目覚まし時計が、開発のきっかけに
    「MESH」の開発は、ソニーの研究開発部門でAIのひとつでもある機械学習などの開発を担当していた萩原のちょっとした気付きによって始まりました。IoTやAIが当たり前になり、ネットワークにつながるものが日常生活にあふれてくるこれからの時代に、身近な課題を自分たちで解決する時にもそれらの存在を無視することはできません。むしろ、これらの技術を誰もが使いこなし、日常のさまざまな課題を解決できる文房具のようなものがあったらいいなと考えたのです。そんなある日、目覚し時計を自分でも気付かずに止めてしまい寝過ごしてしまった体験から、このストップボタンだけが寝ている場所から離れたところにあれば起きられるのではないかと考えました。しかし、こんな些細な課題でも解決するためのハードルは結構高い、それならば機能をそれぞれ分割して簡単に仕組みをつなげることができたら、もっといろいろな人びとの課題が解決していくのではないか?そうして、生活の中において自分の手で実現することができる仕組みとして作ったのが「MESH」の原型となりました。こうして、2012年に「MESH」プロジェクトが始まり、ソニーの新規事業創出プログラム(現 Sony Startup Acceleration Program)を経て2015年に発売されました。

    ※ソニーの新規事業創出プログラム(Seed Acceleration Program):ソニーが、スタートアップの創出と事業運営を支援するために2014年に始動したプログラム。2019年2月より名称を「Sony Startup Acceleration Program」に変更

    「MESH」のコンセプトは、文房具
    「MESH」のブロックは、工作などに組み込みやすく、テーブルや床に直に置ける直方体。ブロックの幅は、人間が一番扱いやすいとされる1インチ(2.54cm)に近い2.4cmに。ブロックの色は、インプット系を寒色、アウトプット系を暖色にして機能を表現しています。パッケージは色鉛筆のケースをイメージし、開けた時すぐに各ブロックの機能がわかり、使ったあと収納しやすくデザインされています。各ブロックはアプリ上の表示をドラッグするだけで接続できるので、ソニーのエンジニアやデザイナーが日頃から意識している、専門知識がなくても操作できる製品づくりのノウハウがそこに生かされています。

    文房具がコンセプトの「MESH」は、会社や学校などさまざまな場で使われることが想定されました。特にプログラミング教育が必修化される小学校では、子どもたちが慣れ親しんだ文房具と同じ感覚で使え、図画工作などに組み込みやすい「MESH」に興味を示す先生が多くいました。「MESH」はもともと教育用に開発されたわけではありませんが、ソニーの設立趣意書にある「国民科学知識の実際的啓蒙活動(新しい技術と価値を提供し、生活をよりよくすることで科学知識を啓蒙する活動)」と、IoT技術で課題を解決し、生活をよりよくする「MESH」の商品性が重なり、ソニーの教育に対する理念を受け継いでいます。

    タブレットにインストールした専用アプリで直感的に操作

    「MESH」のパッケージは色鉛筆のケースをイメージ

    先生方のアイデアから生まれた実践事例が、新たな授業を創り出す

    教育現場では、2020年の小学校でのプログラミング教育必修化に向けて、2017年ごろから「MESH」への関心が高まっていました。しかし、プログラミングの授業をどのように行えば良いか悩んでいる先生も多くいらっしゃいました。そこで、「MESH」でどんな授業ができるのか、どんな学びが得られるのかを紹介できるツールとしてDVD付きのガイドブックを制作することになりました。DVDには、「MESH」を使った授業風景や、試行錯誤しながら課題解決に取り組む子どもたちの臨場感あふれる映像がふんだんに盛り込まれています。

    また、映像以外の部分でも、「MESH」を初めて使う先生をサポートする工夫を随所に施しました。例えば、テキストを抵抗なく読み始められるように、冒頭には漫画を掲載したり、「MESH」の使い方や機能がわかる課題集や、授業で使えるワークシートやカードを用意しています。

    先生方の声から生まれた、さまざまな実践事例
    DVDガイドブックに掲載されている「MESH」の活用事例は、小学校の先生方が考え、授業で実践されたものです。

    「学校のバリアを解消しよう」という総合的な学習の活用事例は、体の不自由な子どもが学校生活で感じる課題をプログラミングで解決するという授業です。人感センサーとスピーカーで目の見えない人に段差や階段があることを知らせたり、高い本棚に手が届かない車いすや低学年の子どもがボタンを押して図書室の先生を呼べるようにしたり、「MESH」を活用した人のために役立つ仕組みが、子どもたちの自由な発想から生まれました。DVDガイドブックの企画当初には想像もしなかった授業展開や子どもたちのアイデアを取り入れながら、先生方と試行錯誤を重ね、プログラミング経験のない先生にも受け入れられる活用事例を目指しました。

    また、「快適!われらの教室」という家庭科の活用事例は、室内の温度や明るさを「MESH」を活用してシミュレーションし、快適に暮らす工夫をする授業ですが、シミュレーション用の家の模型を開発担当の萩原が制作。実際の授業ではどんな形の家が使いやすいのかを先生に聞きながら改良を重ね、現在は商品化に向けて進めています。

    ガイドブックの実践事例をヒントに、新たなアイデアが生まれる
    先生方からは「こういうガイドブックが欲しかった」という声が多く寄せられました。どのように授業で使うのか、どうしたら安心して使えるのかといった現場の課題や不安を払拭するツールとしてDVDガイドブックが役立っています。ただ、「MESH」の使い方には、決まりはありません。また、「MESH」には子どもの数だけアイデアがあり、正解も不正解もありません。DVDガイドブックでご紹介している実践事例をヒントに、「MESH」を使った新しい授業のアイデアがたくさん生まれることを期待しています。

    総合的な学習の時間「学校のバリアを解消しよう」での様子。教室内の段差をチェックする児童たち

    図書室の本棚に「MESH」ブロックを取り付ける児童

    プログラミング教材という新領域への挑戦を、若手社員がリード

    ソニービジネスソリューションが進めるプログラミング教育ビジネスでは、若手社員が活躍しています。マーケティング担当の谷川は、入社3年目の2018年5月にプロジェクトに参画しました。以前は文教担当の営業で教育現場には慣れていましたが、「MESH」は授業に合わせて使われる道具ということもあり、その授業内容がわからないと理解できない言葉が多く、先生方の会話についていくのに最初は苦労していました。学習指導要項などで授業内容を一つひとつ調べ、実際に「MESH」に触れながら授業に生かす方法を模索。今では先生方の相談を受けて授業での「MESH」活用方法を一緒に考えられるまでになりました。主に、DVDガイドブックの制作をはじめ、展示会での説明や、Webサイトコンテンツの企画などさまざまな業務を担当しています。

    営業担当の今村は、入社4年目の2019年5月に参画。教材メーカーと手を組んで、導入会の開催や展示会への出展、理科教材と「MESH」をセットにした商品の販売など、教材メーカーの販路を生かして「MESH」の拡販をするのが、今村の役割です。以前は特約店や文教を担当する営業として、ソニービジネスソリューションと長く付き合いのある会社や学校と接してきた今村。現在は初めて取り引きする会社もあるなか、会社ごとの戦略やお作法、担当者の人柄や真意など、今までとは異なるポイントに気を配りながら、日々仕事に取り組んでいます。

    先生方と接していて感じるのは、私たちの想像以上にソニーが教育に期待されているということ。「MESH」を通じて関わった先生方と会話をすると、商店街の活性化や自分たちが住む町の生活をより便利にするIoT化の授業など、さまざまな授業のアイデアをお話いただき、「MESH」を活用して子どもたちと一緒に魅力的で楽しい授業を実践いただいています。こうした授業を通じて「MESH」の魅力や教育分野における幅広い活用を発信していければと思います。また、ソニーには「MESH」の他にもさまざまな教育向けツールがあるので、それぞれの商品性がどんな教育現場にマッチするのかを探りながら、先生方をサポートし、教育をよりよくするご提案がしたいと思っています。

    ソニービジネスソリューション株式会社 谷川(マーケティング担当)

    未来ある子どもたちを育む仕事に携われることに、日々、大きな魅力とやりがいを感じています。小学校でプログラミングの知識を得た子どもたちは、中学校、高校、大学へと進学します。そこで教える先生方は、大きな不安とプレッシャーを感じると思います。ですが、「MESH」は子どもから大人まで楽しみながら使えるアイテムです。不安を感じている先生にこそ支援できるツールとして、教材メーカーの方々と協力しながら「MESH」を広めていきたいです。

    ソニービジネスソリューション株式会社 今村(営業担当)

    さまざまな先生が行った「MESH」の授業の事例を、他の先生も必要としていると思うので、「MESH」の使い方や学び方を先生同士で共有するお手伝いをしていきたいと思っています。新しい使い方を共有していただくことは、開発者としてとても励みになります。製品を世に送り出すだけでなく、さまざまなユーザーの使い方を広めていくという新しいチャレンジを通して、お客さまやパートナー企業の皆さまと一緒に、「MESH」の世界をもっと広げていきたいと思います。

    ソニー株式会社 萩原(MESHプロジェクトリーダー)

    写真左から、ソニービジネスソリューション株式会社 今村(営業担当)、ソニー株式会社 萩原(MESHプロジェクトリーダー)、ソニービジネスソリューション株式会社 谷川(マーケティング担当)

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