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株式会社テレビ東京・株式会社BSジャパン 様

2017年2月現在

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次世代の放送の核となるファイルベース化と4Kスタジオを同時に構築 機材に人が合わせるのではなく、人に機材を合わせた設計に 株式会社テレビ東京・株式会社BSジャパン 様
株式会社テレビ東京・株式会社BSジャパン
テレビ東京は2014年に開局50周年を迎え、2016年秋に本社を六本木に移転。次世代の放送を担う新本社の第1スタジオと第2スタジオの構築プロジェクトにソニービジネスソリューションが選ばれました。大型番組などあらゆるスタイルの番組に対応可能な汎用性の高いスタジオ(第1スタジオ)と未来を見越した4Kスタジオ(第2スタジオ)を開設。同時に、テープベースからファイルベースへの移行による業務フローの改善に取り組み、選挙・音楽・各種特番といった多様な放送ニーズに応えることのできる放送設備を実現しています。
新本社でのスタジオ開設に向けて、どのような取り組みがなされてきたのか。その背景やお客さまのイメージを具現化する提案に挑んだソニーのソリューションについて、テレビ東京・制作技術部の皆さまにお話を伺いました。

ファイルベース化と4Kでフラッグシップとなる新スタジオ開設

株式会社テレビ東京 大崎 雅典氏

株式会社テレビ東京 大崎 雅典氏

株式会社テレビ東京 北村 宏一氏

株式会社テレビ東京 北村 宏一氏

株式会社テレビ東京 田中 圭介氏

株式会社テレビ東京 田中 圭介氏

《大崎氏》 新本社への移転にあたり、ファイルベース化の進め方や各スタジオのコンセプト・役割を決める立場でした。テレビ東京の長い歴史の中で培われてきたレイアウトやワークフローを尊重しながらも、新しい技術やアイデアを積極的に取り入れたスタジオにしたいと考えていました。今まで実現できなかった要望や意見を幅広いスタッフから集め、新スタジオのコンセプトと合わせRFP(提案依頼書)を作成していきました。
まず、第1スタジオは大型番組を中心とした汎用性の高いスタジオにしたいと考えました。あらゆる番組制作の要望に応えられるスタジオがコンセプトです。例えば、モニター棚のレイアウトの工夫や、持ち込み機材を自由にレイアウトできるように、テーブルなど汎用で使用できるようにし、そのスペースに電源や端子盤を用意したりしました。また、生放送への対応が安定的に実現できるように、入出力やマスター制御にかかわるボタンの配置などはすべてのサブで仕様を共通にしつつ、各機材の台数・配置など細かく練っていきました。社内の要望を取りまとめる際も、レイアウトやボタン配置なども図面をつけて、正確に意図が伝わるように配慮しました。
《大崎氏》 汎用性の高いスタジオをつくるのは簡単ではありません。特に名称の統一には苦労しました。例えば、報道と制作では信号一つとっても呼び方が違うことがありました。呼び方が違うものを、ひとつひとつ洗い出し、統一しなければなりません。分科会を作って議論をしましたが、時間のかかる作業でした。
《大崎氏》 第2スタジオは比較的小さめのスタジオで帯番組を中心としたスタジオとして計画しました。当初のRFPには4K対応は要件に入っていませんでしたが、全社的にどこかのスタジオで4Kに対応しなければならないという機運が高まり、第2スタジオが候補に挙がりました。すべての機材を4K対応にすることができないメーカーもある中で、第2スタジオを担当するソニーであれば4Kにも造詣が深いということでご相談しました。
《ソニー田淵》 段階的にご要望をいただいたものを整理し、4Kの対応レベルやリリース予定の新製品のタイミングを考慮しながら、スタジオ開設時期に実現できる青写真を練っていきました。4K対応ができるスタジオを設計するのは弊社としても初めてでしたので、慎重に議論を重ねていきました。
《大崎氏》 新製品を中心に据える不安もなかったわけではありませんが、実機を持ってきてテストを行い、開発担当技術者と直接コミュニケーションが取れる環境であったこともあり、徐々に不安は解消されていきました。さまざまなご提案があり、最終的に第2スタジオを4K対応にすることが決定しました。

機材に合わせて人が動くのではなく、人に合わせて機材が動く

スライド式モニター

スライド式モニター

ミックス可能なエマージェンシースイッチャ

ミックス可能なエマージェンシースイッチャ

《北村氏》 実際の設計にあたって特にこだわったのは、機材に人が合わせていくのではなく、機材が人に合うように設計するという点です。例えば、VE(ビデオエンジニア)卓のモニターはスライド式になっています。今まではVEが作業に合わせて席を移動していましたが、新スタジオではモニターが動いてくれるため人が動かなくてもよい設計になっています。複数人で操作をする際にも便利です。他にも、表示器のフォントの見やすさや明るさも大切です。ひとつひとつのこだわりがミスを軽減してくれます。
《北村氏》 スライド式のモニターはもともとVEからの要望だったのですが、設計の段階で議論に上がりソニーが実現してくれました。現場からも大変好評です。
《田中氏》 スイッチャー側の視点で言えば、目線を合わせて話すことが大事です。モニターをスライドさせ、空間を作ることで、スイッチャーとVEが目線を合わせるスペースを作ることができます。さらに、目線を合わせやすいように全体にVE卓の高さも下げました。声だけではなく、目線でも指示が伝わっているか確認できることでより安心して業務に取り組むことができます。
《北村氏》 エマージェンシースイッチャもこだわったポイントのひとつです。これはメインスイッチャが正常動作しなくなった時に使うため、通常はカットでの映像切替という最低限の機能しかありません。しかし高い汎用性を目指す第1スタジオでは、フェーダー操作によるミックス切替を可能とし、いざという時も番組の質を落とさないよう配慮されています。

放送業界を熟知。実績に裏付けられた提案力

表示のフォントにもこだわり 1 表示のフォントにもこだわり 2

表示のフォントにもこだわり

《大崎氏》 ソニーは放送業界での実績が豊富ですので、進め方も慣れていますし、レスポンスも早く、非常にプロジェクトを進めやすかったです。
《北村氏》 「こういうことがやりたい」という要望やイメージを伝えると、こちらが迷ってしまうくらいに複数パターンの選択肢を提示してくれました。私たちから具体的に指示しすぎると、過去のあり方に凝り固まってしまう恐れがあるため、あえてイメージを重視してお伝えするようにしていましたが、提案力と実現力が本当に素晴らしかったと思います。綿密なRFPがあってこれらができあがっているのではなく、そこから進化をして、今のスタジオを一緒に作り上げていただいたと感じています。
《田中氏》 ソニーは図面だけでなく、さまざまな場面でデモ機を用意してくれました。現物を見れば良いか悪いか判断しやすいですし、納得度も増します。社内のいろいろな人に見てもらうチャンスも増え、合意もとりやすかったです。
《ソニー鈴木》 具体的な機器の選定は、なるべくデモ機を打ち合わせ会場に持参してご説明するように心がけました。大型のものは社内にシステムを再現し、お越しいただいて確認いただけるようにしました。エンジニアとも直接会話や確認できるようにすることで、疑問点について深いレベルでコミュニケーションをとれるように配慮し、結果的にスムーズにプロジェクトを進めることができたのではないかと思います。

スタジオのフルパワーを発揮して良質な番組制作につなげる

ソニービジネスソリューション株式会社 田淵

写真右から
ソニービジネスソリューション株式会社 田淵
株式会社テレビ東京 田中氏/大崎氏/北村氏
ソニービジネスソリューション株式会社 鈴木

《北村氏》 4K対応のスタジオが局内にあるのは大きなメリットです。新しい取り組みを試したいと思ったとき、実機を見ながら確認もできるし、実践もできる。他の局に先駆けて4Kにチャレンジできる環境が揃ったと思います。特にHDRによる色の表現力にも期待しています。
《田中氏》 第1スタジオではリアルタイムに高度なオペレーションができるよう設計したので、どんどん活用して、視聴者の方々に「どうやってつくっているの!?」という驚きを与えるような番組が作れればうれしいです。
《北村氏》 日々の運用の中で、また新しい要望を積み上げ、よりよいスタジオになるように努力したいと思います。いろいろな人の力が集まったほうがよいものが生まれると思いますので、お互いが切磋琢磨して、良いアイデアを出しながら良いものをつくれればと思います。まだまだスタジオのフルパワーを活用するのはこれからです。今後想定される選挙・音楽・スポーツイベントなどの大型番組でスタジオの力を存分に生かしていきたいと思います。
《大崎氏》 ソニーのモノづくりに対する姿勢は、我々と合致しています。新しい技術や活用法など、今後もどんどん新しい提案をいただき、番組制作に生かしていきたいと思います。
《ソニー鈴木》 4K対応のスタジオやファイルベース化は先駆的な取り組みです。今後も、新しい情報や製品をご提供しながら、引き続きよいご提案を続けていきたいと思います。

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