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株式会社TBSテレビ様

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放送スタジオ/サブソリューション 番組制作の匠(たくみ)を支える日本最大級のスタジオを構築 共に創りあげた理想の放送ソリューション 株式会社TBSテレビ 様
株式会社TBSテレビ様集合写真

写真右から株式会社TBSテレビ 技術局 マネージメントデスク部 兼 制作技術統括部 山田 賢司氏(スタジオ/サブ全体設計、スイッチャー担当)/技術局 マネージメントデスク部 兼 制作技術統括部 藤本 剛氏(VE卓担当)/技術局 制作技術統括部 兼 マネージメントデスク部 山下 直氏(カメラ担当)
ソニービジネスソリューション株式会社 営業担当 島津/ソニーテクノクリエイト株式会社 カメラシステム設計担当 二見/システム設計担当 村田

東京、赤坂にあるTBSテレビ 赤坂放送センター Bスタジオ/サブ ※。
ここはTBSを代表する大型のスタジオであり、「オールスター感謝祭」や「CDTVスペシャル!年越しライブ」、「音楽の日」など、同局を代表する看板バラエティから選挙特番まで、さまざまな番組の収録や生放送が行われています。
特に「オールスター感謝祭」は長時間(5時間半)の生放送で、多数のカメラやクイズシステムの切り替え、多くのエフェクトやワイプなどの演出効果を使用するため、制作が難しい番組のひとつです。
このBスタジオ/サブ の更新について、なぜソニーが選ばれたのか、両者が強力なタッグを組んだ今回のプロジェクトはどのように進められたのか、ソニーのソリューションはどのように評価されているのかなどを関係者の皆さまに伺いました。
※サブ:サブ・コントロール・ルームの略称。音声、映像等を調整するための操作室で、番組制作の中枢。

「日本最高峰のスタジオ構築を目指す」TBS様のパートナーとして、
総力を結集してソリューションを提供

カメラマン 撮影

カメラマン 撮影
演出に沿って、スタジオ全体や出演者の表情を見ながら、カメラワークを行う。大型番組では、最大17式のカメラがフル稼働。

スイッチャー 映像効果

スイッチャー 映像効果
多数のカメラや中継現場からの映像、VTRなどを演出に合わせて切り替える。エフェクトやテロップなどの映像効果を入れて、放送する映像を完成させる。

VE (ビデオエンジニア) 映像調整

VE (ビデオエンジニア) 映像調整
複数のカメラや中継先などの映像を組み合わせたシステムを構築して、番組に最適な色彩や画調を作り出す。

《山田氏》 Bスタジオ/サブはTBSのフラッグシップスタジオとして、報道特番から大型バラエティ番組まで多彩な番組づくりに対応する必要があります。それゆえ今回の更新でも、クオリティの高い番組をなるべく簡単に、短い時間で制作できる高性能化・高機能化を求めました。そういう点では、ソニーのスタジオカメラとスイッチャーの性能は大変魅力的でしたね。
しかし、TBSの更新の場合、単に機材やシステムを入れ替えるのではなく、新しいワークスタイルを構築しつつも操作性や使い勝手は変わらないよう、細かなカスタマイズ対応を要望しました。島津さんには「日本最高峰のスタジオを目指すので、(メーカーの皆さまにも)精一杯、応えてほしい」とお願いしました。
《ソニー 島津》 山田様の言葉を聞き、私自身、「全力で臨んで、絶対いいものにするぞ!」という熱意が湧いてきました。TBS様は、カメラに関しては約30年のお付き合いですし、緑山スタジオでの実績もあります。弊社の製品に信頼を寄せていただいている山田様の期待に応えるためにも、新しいチャレンジをする決意をしました。
《ソニー 村田》 TBS様の番組制作オペレーションを理解するため、山田様には「オールスター感謝祭」の生放送の現場を見学させていただきました。そこで実際に番組進行に応じたモノの配置とヒトの動きを見て、操作性や使い勝手を変えたくないという『現場の皆さんがこだわる理由』を理解することができました。
《山田氏》 今後10年以上使うスタジオ/サブの構築に妥協はできません。ソニーはこちらが情報を開示して相談すると、言葉だけでなく、製品やサンプル、工場見学など実際に『見せる』ことを交えながら応えてくれました。私どもとしても実際に『見る』と評価も納得もしやすい。このとき、ソニーは『最高のスタジオを創る、そして最高の番組をつくる』という目標に一緒に向かってくれるパートナーだと確信しましたね。

次世代を見据えたスタジオ/サブを構築

次世代を見据えたスタジオ/サブ構築を構築

カメラ コンマ数秒の遅れも妥協せずに改善

有機ELのビューファインダー

有機ELのビューファインダー

《山田氏》 ソニーの新しい有機ELのビューファインダー(VF)は、液晶のものより視認性が良く、評価しています。このVFをきちんと使いこなしていきたいと思います。
《山下氏》 カメラシステム導入の最終段階で私たちがこだわったのが、タリー(撮影中のカメラを知らせる表示灯)の反応速度でした。複数のカメラが素早く動き回る現場では、カメラマンはタリーを見て自分が撮影しているかどうかを判断するため、タリーの反応がコンマ数秒でも遅れると、トラブルにつながりかねません。当初はタリーの反応がワンテンポ遅れていたのですが、ソニーは設備内の回線の見直しなど全力で対応してくれました。今では満足できる反応速度になっています。

スイッチャー 体の一部となるようなピッタリした操作感を追求

指先の感覚で操作するスイッチャー

スイッチャーは指先の感覚で操作している

《山田氏》 スイッチャーは、MVS-7000Xを2台導入。「オールスター感謝祭」など、長時間で複雑な処理を行う番組では2つの独立したコントロールパネルが必要となります。番組制作中はモニターを見ながら操作するので、基本的に手元を見ず、長年培ってきた指先の感覚だけで操作します。そのため、これまでと操作感が変わるとボタンの押し間違いにつながりかねません。 そこで、ボタンの大きさ、手応え、押したときにスイッチの頭が1ミリ残ることなど、TBSの仕様にあわせたカスタマイズをお願いしました。
《ソニー 村田》 スイッチの試作品を数種類作成し、お客さまとも相談を重ねました。山田様には弊社の工場までご足労いただき、その手応えを確かめてもらいました。スイッチを選定したあとも、予備の分までストックを確保し、将来のサポートにも対応できる体制をつくりました。

VE卓 番組によって柔軟に対応できる美しい卓

(上)レイアウトフリーなRCP (下)拡張性の高いVE卓

(上)レイアウトフリーなRCP
(下)拡張性の高いVE卓

《藤本氏》 VE卓は、 「番組によって柔軟に機器を増設できること」「見た目も美しいこと」をコンセプトにしました。
《ソニー 二見》 これまで固定だったRCP (カメラのリモコン)をレイアウトフリーにすることを提案しました。1人で多数のカメラをコントロールできるようRCPをまとめて配置したり、複数の人間がそれぞれ担当するRCPを扱えるよう分けて配置したりと、よりフレキシブルに使えるようにするためです。
《藤本氏》 今回の導入にあたっては、工場まで出向いて実際の制作現場を見ながら技術者の方と話し合い、VE卓の仕様について詰めていきました。その中で出てきたのがVE卓の横が開いて機材を置ける棚が広がるというアイデア。必要なときだけ広げられる棚は便利で美しい。ちなみに私はこれを『サンダーバード方式』と名付けました(笑)。
ソニーの設計者、工場の技術者まで一緒になって取り組んだからこそ、新しい発想のフリーレイアウトVE卓が実現できました。実際に使ってみると、これまで3時間かかっていた番組の仕込みが2時間で済むようになって助かっています。
長時間(長い時は10時間も)VE卓の前に座って作業をするスタッフの腕や目に与える負担を軽くするために、 スイッチ類の配置や手応え、さらに卓の手触りや角度、色味にもこだわりました。

放送業界の次世代スタンダードとなるソリューションを共に創る

《ソニー 島津》今回の更新は、山田様をはじめTBSテレビ様 皆さまの熱意、それを受けたソニーのスタッフ全員の努力でプロジェクトを成功へと導くことができました。これはまさに、お互いの枠を超えたパートナーシップがあったからこそ実現したのだと思います。
《ソニー 村田》 完成したBスタジオで「オールスター感謝祭」の生放送を再び見学させていただいたときに、スタッフの方々が機器のパフォーマンスをフルに使ってオペレーションされている姿を見て感動しました。一つひとつこだわったスイッチ類等の操作性が十分活かされ、新サブの高機能を思う存分引き出していただいていました。私たちにとっても「次」に繋がる貴重な体験だったと思います。
《山田氏》 ソニーの多大な協力もあって、思った以上のスタジオ/サブができたと思います。機能性、操作性について、徹底的に議論を行い、柔軟にカスタマイズに応じてくれたので、この理想のスタジオが実現しました。今後は、Bスタジオの活用方法について制作の現場で周知徹底し、より良い番組をどんどん生み出していきたいです。
これからのテレビ業界は現在のHDから4K、8Kへと進化していくことが考えられます。Bスタジオ/サブで実現した高機能を、さらに高画質な規格においても遜色なく対応させていくことが、今後の私たちのテーマとなっていきます。今回のプロジェクトで、ソニーの高い技術力、サポート力をあらためて知ることができました。放送業界のシステムには標準品があるようで、そうでもない。今後も情報を共有し、より良いシステム、機器の開発につなげ、次のソリューションを一緒に創っていきたいですね。

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